ダイエット 食事制限

炭水化物について(第2話)

皆さん、おはようございます
いつも、ご覧頂いてありがとうございます^^




前回の話では
レジスタントスターチとは
炭水化物に含まれているデンプン
つまり糖質でございます
当日ではあるんですが
食物繊維上の働きをする非常に優れた成分なんです
実は日本人の食物繊維の摂取量も
減少の一途をたどっています
1955年頃から癌や心疾患のリスクは上昇して
生活習慣病全般が増加傾向にあります
特に目立つのは糖尿病
今や炭水化物の食べ過ぎが血糖値の上昇をもたらし
それが糖尿病の原因の一つとされていますが
炭水化物の摂取量は
むしろ昔よりも減っているんです

ここまで書いていきました

そして
なぜ日本人は不健康になってしまったのでしょうか?
ここから早速スタートします

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考えられているのは
炭水化物から摂取する食物繊維が減り
腸内環境が乱れてしまっていること

腸内環境を整えることこそ
肥満を防止し健康長寿を実現するための正しい道であり
最短の道であると
腸内環境を整えるためには
ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が
優勢な状態を作り出すことが必要なんです

そのためにできる腸活をまず3つ挙げておきましょう
1つ目
納豆やキムチなどの発酵食品に含まれる
善玉菌そのものを腸に送り届けることです
これらをプロバイオティクスと言います

2つ目
善玉菌のエサとなる食物繊維を送り届けることです
食物繊維の中でも
水に溶ける性質のある水溶性食物繊維を摂る必要があります
これはプレバイオティクスと呼ばれ
善玉菌のエサになり
善玉菌を増やすことを目的とした成分を指します

プロバイオティクスもプレバイオティクスも
腸活には絶対に欠かせないものです
しかし日本人の食物繊維量は目標値より
約4g~7g 不足しているようです
野菜の摂取量は実は増えているのに
食物繊維が足りていないんです
それはなぜかというと
お米や芋類、豆類などの
炭水化物の摂取が減っているからだと指摘されています



そこで
腸活の切り札として3つ目に注目したいのは
炭水化物に含まれている
レジスタントスターチを摂取することなんです
レジスタントスターチ
小腸で消化吸収されず大腸まで達することができます
そこで腸内細菌たちに分解されるとブドウ糖になります
このブドウ糖が
腸内細菌の格好の餌になるんです
つまり
意識的に食物繊維を摂取しなくても
炭水化物を食べれば善玉菌たちに栄養を与えて
善玉菌優勢の腸内環境を築けることになります

これまでエネルギーになる以外は
何の役にも立たないと思われていた炭水化物が
実は腸内環境を整える上で有効だったということです

ではここからは
先ほどから登場している
レジスタントスターチについて
もう少し詳しく見ていきましょうか

レジスタントスターチとは
炭水化物に含まれるデンプンの一種です
日本では難消化性でんぷんと呼ばれています
レジスタントスターチには
人工的に加工されたものを除くと
全部で3種類あり
RS1、RS2、RS3と名前が付けられています
このRSレジスタントスターチの意味です

RS1の代表は玄米です
玄米のように糠や表皮に包まれているデンプンは
消化酵素によって物理的に消化吸収されないため
大腸まで行き届くことができるんです
全粒粉でできたパンもこの仲間です



RS2とはデンプンそのものが
消化されにくい性質を持っているタイプのことです
生のジャガイモや調理用の青いバナナなどがこれにあたります

そしてRS3
もともと消化されやすい普通のデンプンが
加熱調理後に冷ます事によって性質が変わり
消化されにくくなったものです
つまりパンやコーンフレークは
そのまま食べれば RS3が含まれております
RS3は加熱した後に冷ますと増加するため
冷ましたご飯、冷製パスタ、
冷やしうどん、ポテトサラダなどにたっぷりと含まれております
デンプンは冷ますだけで
ハイパー食物繊維であるレジスタントスターチに変わるんです

では、なぜ冷ますだけでレジスタントスターチに変わるのか

その仕組みは割と単純です
デンプンはたくさんのブドウ糖が集まってできています
ブドウ糖を一本の紐としてイメージしてみてください
加熱後のデンプンは
ブドウ糖の紐が絡まらずに伸びた状態です
そのため消化酵素の働きで簡単にバラバラになってしまうんです

これが消化されるということだったりするんです

しかし
加熱後のデンプンを覚ましちゃうと
紐が絡まりあって沢山の結び目ができます
この状態だと消化酵素が来てもブドウ糖の紐は解けないんです

つまり消化されないということになります

その結果
成分が同じままで大腸まで届く事になるんです
レジスタントスターチが
ハイパー食物繊維である理由の一つは
2種類ある食物繊維の役割を
両方とも担ってくれるからです

続きます。

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