ダイエット 脳科学ダイエット

脳の特性や習慣について5

皆さん、こんにちは
いつも、ご覧頂いてありがとうございます^^




少し間隔が開いてしまいましたが
続きを書いていこうと思います
前回の脳の特性や習慣の話4 ←ココをクリック
これを読んで頂ければ
より理解が深まると思いますので
是非、宜しくお願い致します

前回は
脳の海馬の体積を増やすという
この効果を得るのに年齢は関係ありません
アメリカのピッツバーグ大学などの研究チームが
2011年に発表した内容によると
55歳以上の人が有酸素運動を6ヶ月続けたところ
海馬の体積が増えたということがわかりました

どのような調査を行ったのかを少し書いておきましょう
被験者は55~80歳の健常な男女120人です
彼らをくじ引きで2つのグループに分け
1つのグループは有酸素運動(ウォーキング)を
1日40分、週3回行ってもらい
もう1つのグループは
ストレッチングのみを行うようにしました
これを6ヶ月間行ってデータを取ったところ
有酸素運動をしたグループは
海馬の体積が左右共に2%前後増加したことが発覚しました
そして
ストレッチングだけを行ったグループは
なんと左右ともに1.4%前後の減少が見られたそうです

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この研究論文の執筆者カークエリクソン教授は
適度な運動を1年間続けるだけで
海馬のサイズを大きくすることは可能だと話しております
有酸素運動
しっかり呼吸をして体内に酸素を取り込み
酸素を使って筋肉を動かすエネルギーである
脂肪を燃焼させながら行う運動です
負荷は軽~中程度の
ウォーキング
ジョギング
サイクリング
エアロビクス
水泳
などがあります
これらをある程度継続すると
海馬が大きくなり
反対にしばらくを行わないでいると
海馬の体積が減ってしまうということになります

ダイエット目的とか体力が衰えないように
軽い運動を習慣にしたいと思っている人は
そこに海馬を成長させて
記憶力がアップする手段であるという理由も加えると
さらにモチベーションが上がり
取り組みやすくなるのではないでしょうか

行う有酸素運動は
ウォーキングでもジョギングでも
サイクリングでも何でも構いません

どれをやるにしても
一定の心拍数で行うことを意識するのがポイントです
ハァハァと息が軽く上がる程度の運動を継続しましょう
心拍数の具体的な数値で言えば
1分間に90から100ぐらいの運動でも
海馬に刺激が行くようです



これは筑波大学大学院、人間総合科学研究科の教授が
2014年に発表した研究で明らかになっております
ランニングよりはスローペースで
早歩き程度のジョギングを行えば
大体その程度の心拍数になります
それを1日10分程度2週間続けると
脳神経が増え6週間で認知機能そのものが向上したという
結果が得られているそうです

脳の機能を向上させるためであれば
たった10分の遅めのペースのジョギングでも
効果があるなんて驚きですよね
かといって、もっと運動量を増やせば
「もっと早く海馬の神経増えるのじゃないのか?」
このような考えは残念ながら正しくないようです
ハードな運動をすると
海馬の神経の新生を抑制する
あるいは萎縮させる可能性があります
なんと真逆の効果になってしまうというわけなんです

では、なぜ逆効果になるのか?
それは運動で疲れすぎると
今度はそれがストレスになってしまうためです
過剰なストレスを受けると
脳内でコルチコイドというホルモンが分泌されます
コルチコイドは
元々はストレスの原因に立ち向かうために
血糖値などを上げる働きをするものなので
自分が辛い状況にある時に
助けてくれるホルモンなんですが
同時に海馬の神経新生を抑え
動脈硬化をもたらすことが分かっています

そのため無理をして疲れてしまい
それがストレスとなって
次に運動する機会が遠のいてしまうのであれば
海馬を大きくすることは期待できません

それよりも
1日10分でもいいですから
日々歩くことを意識しましょう
運動のために時間をとることが難しいのならば
エスカレーターやエレベーターを使わずに
階段を使うなどして
毎日どこかで運動ができるような習慣を身につけましょう
その方が脳の健康にとっても
全身の健康にとっても効果的だと言えます

以上、脳を目覚めさせるのに有効な3つのステップについて
少し詳しくお話しさせていただきました

私たちは仕事などに追われて
毎日があまりにも忙し過ぎると
つい自分のことを考えるのを後回しにしてしまいます
つまり
本質的に脳が求めていることを
自分は幸せになっていいんだということを
忘れてしまいがちなんです
すると段々と自分が何のために生きているのか
分からなくなってしまったりするんです
蓄積されたストレスに耐えきれなくなって
心身を悪くしたり
うつ病がきっかけで早い段階で
認知症が引き起こされるケースも起こり得ます
そのような状況に陥るのは何としても避けたいですよね




今回のシリーズの基本である
脳が目覚めるたった一つの習慣とは
主観的幸福度を上げる選択をして
積極的に行動することでした

多忙な毎日の中で
それができていないよという皆さんは
自分のために生きていいんだとか
幸せになってもいいんだという許可を
もっと脳に出してあげましょう
脳が心地よい、好ましいを味わえない日々が
長く続いてしまうと
自分が欲しているいるものが
一体なんだったか思い出せなくなってしまうかもしれません

そうなる前に
好きなことを追求したい
大切な家族や友達と笑顔でいたい
よく食べて、きちんと眠り、健康な心身を維持したい
そんな脳の欲求を
もう少し出来る限り優先してあげてほしいんです

せめて1日に1回、最低でも週に1回
休日を活用するなどして
脳が幸せを感じられる瞬間を作りましょう
やりたくない事をやらずに
好きなことにだけ没頭できる時間を作ること
会いたくない人に会うのはやめて
会いたい人とだけ一緒にいられる時間を持つこと
有酸素運動を必ず入れるようにして
適度に体を動かしてあげること
今いる環境のしがらみにとらわれずにいること
その環境から離脱することができないなら
少なくとも精神的なリタイヤを目指すことを
ストレスにならない範囲でできることを意識して
日常生活の中に取り入れてみましょう
すでにいくつかを満たしていたら
足りないものをどんどん補っていきましょう

一度きりである自分の人生を
幸せにする勇気を持ってください

幸せを感じれば感じるほど脳は大きく目覚めます

そしていつだって
やる気や集中力を存分に発揮してくれるんです
私たちはもっと幸せになって良いんです


それでは内容をまとめておきたいと思います
ポイント1
自分を幸せにしてくれそうなものが
見つかりそうだとドーパミンが放出されて
それを追い求め享受している時間は
脳がとてつもない集中を発揮している
楽しい時間ほどあっという間に過ぎるのはそのせいである

ポイント2
コミュニケーションを行う際は
脳のあらゆる領域を使うため
あらゆる領域が活性化する
コミュニケーション不全の状態が続くと
脳が総合的に活性化する機会を失い続け
脳が眠ったようになってしまう
日頃からコミュニケーションを通して
脳を活性化しておくことは
共存社会の中で人間らしく生きていく上で
非常に重要である

ポイント3
ウォーキングなど息が軽く上がるくらいの有酸素運動を
ある程度の期間継続すると海馬が大きくなり
反対にしばらく行わないでいると
海馬の体積が減ることが分かっている
ハードな運動をすると
ストレスにより海馬の神経の新生を抑制する
あるいは萎縮させる可能性があるので注意が必要

ポイント4
自分のために生きていい
幸せになってもいいのだという許可を
脳に出して脳が幸せを感じられる瞬間を
1日1回以上、最低でも週に1回は作ること
幸せに向かって行動を開始した人の脳は目覚めて
本来の力を存分に発揮する



さて、いかがでしたでしょうか
今回のシリーズは
非常に刺さる内容だったのではないでしょうか
私たちは、なんだか幸せになることに
少し後ろめたさを感じていないでしょうか
「俺が幸せになれるワケなんてないよ」とか
「こんな幸せ長続きするワケないよ」などと
なんだか簡単に幸せになってはいけないような
そんなイメージ持っていませんか?

しかし
もっと皆さんの脳に
幸せになっていいんだという
許可を出してあげてほしいんです
私たちはもっと幸せになっていいんです

それでは。

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