ダイエット

果糖と肥満の本当の恐ろしさについて(第2話)

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続きを書いていこうと思います
今回は脂質の話から進めていきます

前回の話では
肥満はカロリーの収支関係で決まるのではない
肥満というのは
単純に余剰カロリーのみで説明できるものではない

こんな話でしたね
そして、脂質の話に突入します

例えば
どの食べ物で取ろうが
カロリーは同じ働きをもしするのだとしたら
脂質はどれを取っても同じということになります
いきなり難解ですが、ついてきてください

悪名高きトランス脂肪酸を含んだマーガリンを食べても
健康的なオメガ3脂肪酸をたっぷり含む新鮮な魚を食べても
結果は同じというわけです

確かに脂質はどれも1gにつき9キロカロリーの
エネルギーを放出します

しかし、各脂質の質は決して同じではないんです

抗炎症作用を持つ良い脂質もあれば
心臓病や脂肪肝などをもたらす悪い脂質だってあるんです

同様によタンパク質には食欲を減らしてくれる質の高いもの
例えば、卵などもあればハンバーガーのパティに代表されるように
インスリン抵抗性とメタボ症候群に関連性が見出されている
分枝鎖アミノ酸を大量に含む質の低いものもあるんです

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炭水化物についても同じことが言えます
炭水化物には2つのクラスがあるんです
デンプン糖質です
デンプンはぶどう糖だけでできていて
あまり甘くなく体内のあらゆる細胞でエネルギー源として使われます
でんぷんは炭水化物の中でも質のよいものです

一方、
糖分には色々な種類があるんですが中でも特に危険な糖が果糖です
果糖とは糖類中で最高の甘味を持ちます
砂糖の主成分であるショ糖は
果糖分子を含む多くの異性化糖にも果糖は含まれます
異性化糖とは、
主にとうもろこしから作られる高フルクトースコーンシロップのことで
含まれる果糖が50%未満のものはブドウ糖果糖液糖
50%以上90%未満のものは果糖ブドウ糖液糖
90%以上のものは高果糖液糖と呼ばれます

ちょっと難しかったですね.....
果糖がもたらす害については次回に詳しく書くとして
問題は私たちが食べる物の種類です

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一見すると私達は今日
あらゆるものを以前より多く食べるようになったように見えます
しかし本当はあらゆるものを多く食べているわけではないんです
実際には以前より多く食べるようになった食品もあれば
食べるのが減った食品もあるんです

そういった食品が何であるのかを知れば
肥満の世界的大流行を阻止する鍵が見つかるはずです

米国農務省は我々の身体から消費する栄養素について記録を取っております
そうしたデータを見ると肥満の世界的な流行が加速しても
タンパク質と脂質の合計摂取量は
比較的一定のままに止まっていることが分かっています
総摂取カロリーが増えたのに脂質の総摂取量が変わらなかったとすれば
当たり前ですがに何か他の栄養素の摂取が増えたはずですよね
その答えは炭水化物のデータを調べてみれば明らかです

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総摂取カロリーに占める炭水化物の割合は
ここ30年で40%から55%に増えていたんです
私たちが摂取する炭水化物は
確かに両方のクラス
すなわちデンプンも糖分も増えていたものの
総摂取カロリーに占めるでんぷんの総摂取量は49%から51%に
ちょっと増加していただけでした
ところが果糖の摂取量は8%から12%へと増加し
特に子供たちの間では
総摂取カロリーの15%にまで達していたんです

このことから
私たちが以前よりも多く口にしているものは糖分なんです
しかも特に果糖であると考えるのが筋であると思われます
私たちが口にする果糖の量は
過去30年間に2倍になり20世紀の100年間では
なんと6倍になりました!
世界的な肥満を解消する鍵は果糖にあったんです
現在、固く信じられているカロリー神話が持つこれらの矛盾点は
よくよく考えてみると
昨今の世界的な肥満増加の原因は果糖だったりしますよね
肥満と果糖の関係については
次回で見ていくことにして
一旦ここでまとめておきましょう

ポイント1
肥満はカロリー摂取とカロリー消費の単純な収支関係で決まるのではない

ポイント2
同じ炭水化物でもでんぷんと果糖とではその働きが大きく異なる

ポイント3
私たちが口にする果糖の量は過去30年間に2倍になり
20世紀の100年間で割る6倍になっている

次回に続きます

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