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前回の続きを書いていこうと思います
おさらいとして
SET POINTである適正体重からかけ離れ始めると
体はこの動きに抵抗しようとする
以前の体重に戻そうと
体の中では様々な抵抗力が活性化する
体にはこうした抵抗力が
主に次の四つ存在していて
体重を減らそうとする人は
この抵抗力との格闘を余儀なくされる
体には、こんなシステムがあるんですね
では、
具体的に、「どういった抵抗力があるのか？」
早速、書いていこうと思います
抵抗力１、代謝が低下する
ダイエットを始めると最初に代謝が低下します
つまり
身体のエネルギー消費量が減少するんです
このことは
体がより効率的に働くようになったとも言えます
エネルギーを摂取する行為とともに
エネルギーを消費する行為は
体のエネルギー代謝を活発にする上で
大事な役割を果たしています
そしてエネルギー消費を増やすには運動が欠かせません
つまり
ダイエット後に起こる代謝の低下とを相殺するためには
相当量の運動が必要になることがわかります
抵抗力２、満腹感がなくなる
減量によって我々のホルモンも大きな影響を受けます
具体的には
食欲ホルモンであるグレリンの血中濃度が上昇して
満腹ホルモンであるレプチンが低下します
こうして空腹を強く感じることによって
高カロリーな高GI食品が欲しくなり
尚かつ、満腹感を得にくくなってしまうんです
このような、いやおうなしの空腹から逃れるためには
高GI食品ではなくて
健康的な食品によって食欲を満たすしかないです
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抵抗力３、脂肪細胞が増える
代謝の低下やホルモン変動に加え
脂肪細胞そのものも問題のひとつです
減量によって脂肪細胞のサイズを小さくはできても
完全に消すことはできません
脂肪細胞の寿命は約10年ですが
それらは常に入れ替わるため
結局細胞の数は変わらないんです
ダイエットによって脂肪細胞が減らない一方で
体重が増加する際に
新しい脂肪細胞が作られることを示す研究が存在します
減量後にリバウンドすると
体が新しい脂肪細胞を作る可能性があり
減量するたびに
脂肪細胞がますます増える危険があるんです
つまり
長期にわたって
ダイエット、そしてリバウンドを繰り返している人は
安定した体重を維持している人よりも
脂肪細胞が多いことになります
このような脂肪細胞の増加を避けるためには
リバウンドを回避する必要があるんです
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抵抗力４、痩せない習慣の完成
減量を阻む最後の抵抗力は
精神的な側面を持ちます
古くから身についた習慣が
リバウンドを引き起こすんです
私たちの多くは肉体的な満腹感のみならず
食べ物に心地よさの様な心理的な感覚を求めています
特に夜の空腹時には甘いものが欲しくなりがちです
つまり私たちの摂食行動は
栄養やエネルギーを取るためだけではなく
心理的な欲求やホルモンの影響を大きく受けているんです
特に慌ただしい仕事や人間関係、
あるいは仕事から受けるストレスによって
摂食行動は大きく左右されることが分かっています
このため間食やジャンクフードなどの悪習慣を断つためには
根本原因であるストレスを解消することが不可欠なんです
自分で書いていて
思い当たるふしは多かったんですけど
皆さんは、どうでしたか？
体は手強い守備体系を作って
体重減少を食い止めようとしています
この働きはカロリー制限の後に発動して
元のセットポイントに戻るまでずっと続きます
なんだか怖いですよね.....
私たちには従来の食事制限法に変わる
効果的なダイエット方法が新たに必要なんです
新時代のダイエット法の具体的な内容については
次回に書いていこうと思います
ここで前回も含めたまとめです
ポイント１
人体は生命維持のために
脂肪を蓄えることに特化しており
食事制限によるダイエット法は合理的ではなく
リバウンドは必然である
ポイント２
体重を減らそうとすると
代謝の低下、空腹感の増大
脂肪細胞の増強、絶食真理による甘いもの欲しさなどにより
体は元の体重であるセットポイントに戻ろうとする
ポイント３
このような体の抵抗力と
うまく折りあってダイエットを行うためには
食べながら痩せる新たなダイエット方法が必要である
次回は、
究極のダイエット法についてです。